再挑戦の時は来た
ついに「あかつき」再挑戦の時がやってきました。金星への再投入は2015年12月7日です。新たな「金星探査機「あかつき」応援ワーキンググループ」のもと、以下のページにて最新情報を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。皆で応援しましょう。
「あかつき」をみんなで応援!あかつきの金星を見よう サイトへ
http://aktk.kodan.jp/
がんばれ「あかつき」
2010年5月21日朝、H-IIAロケット17号機で打ち上げられた惑星探査機「あかつき」は、世界初の金星気象衛星になるはずでした。ところが、その6ヶ月半の旅路の先に待っていたのは試練でした。
2010年12月7日、金星を追いかけ続けた「あかつき」は逆噴射をかけて減速し、金星の周りを回る軌道へ乗るはずでした。しかし、残念ながら失敗。現在、人工惑星として太陽の周りを周回する軌道にあります。
でも、まだ誰も諦めていません。6年後に再挑戦の機会があることがわかったからです。あの「はやぶさ」も予定通りにはいかず、数々の試練を乗り越えて地球に帰還しました。「あかつき」はその「はやぶさ」の血を色濃く受け継いでいます。だから、まだまだです。きっとチャンスが巡ってきます。
それまで、夕空や朝焼けの空に煌々と輝く金星を見つめ続けていこうではありませんか。待っていろよ、「あかつき」が必ず謎解きをするぞ、と。そして「あかつき」、君の再挑戦を待ち続けるぞ、と。
「あかつき」と「金星」キャンペーン・ワーキンググループ一同
あかつき特設サイトへ(JAXA)
こんごの「あかつき」
(2010年12月14日現在)
地球、金星、「あかつき」ともに、北から見ると 反時計回りに公転しています。
現在「あかつき」は一旦金星の外側に出ていますが、ほぼ4分の1周したのちに金星軌道の内側に入いります。内側を回る「あかつき」は金星よりも速く公転するため、「あかつき」が1周して戻ってきても金星はまだ元の位置には戻っていません。「あかつき」が11周ほどする間に金星はほぼ10周するため、ほぼ2010年12月7日の位置関係に戻ります。
参考:金星の公転周期は0.6152太陽年 (=224.7日)
参考:「はやぶさ」の地球帰還は、イトカワの公転周期(1.5年)と地球の公転周期(1年)の最小公倍数である”3年”だけ延びました。
(左の軌道図、JAXA/ISAS提供)
惑星探査機「あかつき」が近づく金星を地球からながめてみませんか
みなさんは金星を見たことがありますか?宵の明星、明けの明星として知られるこの星は、明星と名のつく通り、とても明るく美しい星として見ることができます。さらに欧米では金星のことを「ビーナス」と呼んでいます。美しい輝きは本物です。
一方で、今、金星には、日本の金星探査機「あかつき」が、2016年の金星到着をめざして航行中です。成功すれば日本で初めての惑星探査が行われます。金星の雲や地面の様子、火山や雷があるかどうかなど、これまで知られていない金星の姿が明らかにされることでしょう。
この金星を望遠鏡でながめると、三日月のように欠けた様子が観察できます。その形と見かけの大きさは、地球と金星、そして太陽との位置関係で変わっていきます。キャンペーン中に、金星観察を中心にイベントを開催する科学館、博物館、公開天文台で金星を楽しんでください。
金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう」
2010年5月21日朝、金星探査機「あかつき」を載せたH-IIAロケット17号機が打ち上げられました。世界初の惑星気象衛星が金星へと旅立ったのです。「あかつき」は現在、2016年の金星周回軌道投入を目指して順調に飛行中です。
あかつきの目指す金星は、2011年の早春にかけて「明けの明星」として見ることができます。望遠鏡を使えば昼間の観察も可能です。
そこで、12月3日(金)から12日(日)まで、金星キャンペーン「あかつきの金星を見よう!」を企画いたしました。
「あかつき」がさまざまな謎を解き明かそうとしている金星の姿を、お近くの科学館・博物館や公開天文台などでぜひご覧ください。
日本天文協議会「あかつき」と「金星」キャンペーン・ワーキンググループ
代表 浜根 寿彦(日本公開天文台協会・理事)
「あかつき」と「金星」キャンペーン・ワーキンググループメンバー
縣 秀彦(国立天文台・天文情報センター)、阪本成一(宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所)、
佐藤幹哉(国立天文台・天文情報センター)、時政典孝(JAPOS・兵庫県立西はりま天文台公園:2010年12月まで)、
浜根寿彦(JAPOS理事)、福澄孝博(JAPOS・加古川市立少年自然の家)、
宮本 敦(JAPOS・鳥取市さじアストロパーク)
(JAPOS:日本公開天文台協会)
VenusCamp.html